開発スタッフインタビュー第三回:NOTCH篇


智 『八月の殉教地 黒い聖母篇』開発スタッフの素顔に迫るこのコーナー。
聞き手はわたし、カオスを呼ぶ美少女こと、池野 智(いけの とも)と、
笙 余こと那螺 笙(なら しょう)でお送りする。
しかしお前、どさくさ紛れにおこがましいことを云っているな。
智 まあまあ、こういうのは云ったもん勝ちですから。
それにわたし、新聞部って設定だからまさにインタビュアーには打ってつけですよ。
黒い聖母篇じゃぜんぜん活かされなかったけど!

駒春 ぎくぅっ!

笙 ……何やら著しくネガティヴな波動を感じたが。
智 気にしない、気にしない。
それじゃ早速、主役を呼んじゃってね、笙ちゃん。
笙 笙ちゃん云うな!

NOTCH こんにちは。よろしくお願いします。
智 よろしくお願いします! くまさんは人間襲いますか?
NOTCH くまさんは人間を襲うかもしれませんが、僕は襲いません。
笙 何だこのはじまり方……。
智 ではまず、お名前とその由来を教えてください。
NOTCH 「NOTCH」です。本名から派生したあだ名のさらに一部です。
智 読みは「のっち」さんですか?
NOTCH そうです。英単語にもなってるし、いいかなと。 他では使っていない名前ですけど。
笙 ふむ、他にも何やら活動していると。
智 まあ、そこは後で突っ込むとして(笑) 担当された作業を教えてください。
NOTCH プレイしてくださっている方に見える部分としては、システムの設計と実装がメインです。
もっとも、後半はでんじべえくんに頼りっきりでしたが。
あとは、開発用サーバの管理とかデバッグですね。
智 まさに縁の下の力持ち的役割ですね。今回リリースされたご感想はいかがですか?
NOTCH まず最初に感じたのは、長かったけどリリース出来てよかった、という安心感ですね。
僕は途中からあまり時間が割けない環境になってしまったのですが、
他のメンバーの気力でリリースまでたどり着けてよかったです。
智 ではここでご自身について伺わせてください。ご趣味は何ですか?
NOTCH 基本的には計算機をいじるのが好きなのでプログラミング全般です。
とはいえ、最近は子供と遊ぶのが楽しいですね。一緒に電車追いかけてます(笑)
笙 そう云えば、クリア後のスタッフコメントの背景も電車の写真だったな。
NOTCH はい。単に追いかけるだけだとあれなので、カメラも持っていっているのですが、
なんか散財の予感がして危なっかしいです。 レンズとか…。
智 好きな本とか作家さんとかいらっしゃいますか?
NOTCH 「八月の殉教地」というノヴェルゲームの製作に関わっておきながら何なんですが(笑)
実のところフィクションはあまり読まないですね。年に数冊読むくらいでしょうか。
なんとなく話題性のあるのを流し読みするくらいなので、入れ込んでいる人とかはいないです。
どうしても技術書とか実用書中心になってしまいますね。
智 毎年恒例の音楽アンケートではユニークなご回答をされていますが、音楽ライフはいかがですか。
NOTCH 音楽。これも難しい質問です(笑)
以前サイトにも載りましたが、80-90年代(FM音源時代)のゲームミュージックにはちょっと拘りがありますが、
最近の歌にはまったくついていけていません。割と以前に買ったCDを聞いていることが多いですね。
歌だとサザンとか、歌なしのジャズフュージョンを適当に買ってきて流しておくとか。
あと、音楽じゃないけどタ○リ倶楽部の「空耳○ワー」が好きです(笑)
智 作中にはやたら食べ物が出てきますが、第五話のパスタを作るシーンの撮影はNOTCHさんのおうちで
されたとかw
NOTCH そうですね(笑)
うちの写真を加工したものが何箇所かで出てきますね。妙にふつーの家っぽい椅子とか(笑)
智 月臥丘書寮に参加される前は何か同人活動をされていましたか?
NOTCH イベントに参加するような活動は、月臥丘書寮が初めてです。
それ以外には、まったりと趣味プログラミングをしてはこっそりと発表しています。
こちらも何人かでやっているのですが、単一プロジェクトとしては「殉教地」に負けず長続きしていますよ(笑)
笙 それが例の「他の活動」と云う訳か。
智 どういったプロジェクトか伺ってもいいですか?
NOTCH 高校生の頃からパソコンをいじっているのですが、その頃の文化というか作品というか、それらを保存したいなということを主な目的に、ちょっとしたものを作っています。
さきほどゲームミュージックの話が出ましたが、当時の音や曲を「当時のまま」鳴らす環境の構築なんかにも手を出しています。
やっぱり、当時の「まま」を保存したいなということで。なんか漠然としていてすみません。
笙 ふむ、なかなか興味深いな。
智 月臥丘書寮への参加に至る経緯を教えてください。
NOTCH 仲間内の旅行先で、リーダのこま君に誘われました。
当時、彼は音楽活動をしていて何度かライヴを見に行ったりもしてたんですが、温泉につかりながら、
ノヴェルゲームという形で彼が作品を出そうとしていることを聞かされたときは意外でしたね。
お互い全裸のまま、まじめな顔で誘われました(笑)
智 これまた「オークションハウス」というか「マーダーライセンス牙」というか、ふじっこさんもそうでしたけど、
ユニークなスカウティングですねw
NOTCH 一方で、僕もノヴェルゲームのエンジンに興味を持っていたので、即答でやりましょうということになりました。
笙 その状況で即答するのもどうなんだ。
智 開発中、楽しかったエピソードを教えてください。
NOTCH イベント直前の追い込みをはじめとした、サークルの総力戦は大変でしたが楽しかったです。
智 逆に辛かったエピソードはありますか?
NOTCH 個人的にはあんまりないですね。さっきお話した追い込みは大変でしたけど、思い出としては辛くないです。
智 ご自分で気に入っている成果は何ですか?
NOTCH 自由度の高いエンジンです。
もっとも、初期に予想した使用法を遥かに超えた使われ方をしていて、ひいひい云いながら動いていますが(笑)
うれしい悲鳴です。
笙 手を替え品を替え繰り出される様々な演出は、このゲームの重要なファクターだからな。
このエンジンが無ければそれも実現しなかった訳だ。
智 以下、物語について訊かせてください。好きなキャラクターは誰ですか?
NOTCH ハインリヒですね。一見クールだけど実は……みたいなところ。
次点はリューアかな。ヒロインに弱いので(笑) ちなみに嫌いなキャラクターはいません。
智 では、お気に入りの素材を教えてください。
NOTCH イベント絵は冒頭のリューアとの再会シーンですね。
開発中に何度も見て刷り込まれたというのが大きいと思いますが(笑)
曲も同じ理由で、タイトルと同じ名前の曲(編註:"Martyrium in August -八月の殉教地-"/ミュージックモード11曲目)は強く印象に残っていますね。 初期の体験版のタイトル曲だったので、刷り込まれました。
あと、エンディングの曲もはずせないです。
動画は、士狼の御業(みわざ)『奈落(レフトハンド=パス)』とオープニング。かっこよくて驚きました。
背景は静止画ではありませんが、■■が第九話でゴゴゴゴゴと動くところが好きです。
すごくかっこよかったので。(編註:ネタばれになるので伏せさせていただきました)
智 好きなエピソードを教えてください。
NOTCH 中盤で、物語の背景が見えてくるあたりが好きです。その周辺のイベントとかも含めてですね。
智 主人公の士狼さんは、NOTCHさんにとってどんなキャラクターですか?
NOTCH 物語が進むにつれて、ヒロインや登場人物との付き合いで、人格が成長していく辺りがよいですね。
あと、さすが主人公ということで、シリアスもコメディもこなしてえらいなと(笑)
智 ×××シーンでもがんばってますもんね!
「八月の殉教地 黒い聖母篇」は18歳未満の方にはプレイ頂けません!
笙 そういうことをハキハキと云うな。
智 ヒロインのリューアさんはいかがですか。
NOTCH 料理がうまいのがいいです。これは重要だと思います。あとは、愛情深いところがいいですね。
智 作品の見所はどこでしょう?
NOTCH 耳馴染みの無い言葉が飛び交って、最初のうちはちょっと難解に感じるかもしれませんが、 それが段々と噛み合って全体が徐々に見えていくストーリ展開がいいですね。
それを支える戦闘シーンやイベントなどの演出も頑張っています。
智 ずばりNOTCHさんにとって、黒い聖母篇とは、どう云う物語でしょうか。
NOTCH 難しいですね。 士狼とリューアの関係を通して、人間のやさしさとか、善悪とは何かとか、そういったことを考えてゆく物語、なのかな。
笙 ふむ……。
智 では、今後の抱負なんかを教えてください。
NOTCH もっと技術をつけて、よりすばらしい作品が動くような環境を作って行きたいです。
あと、オリジナリティにもこだわりたいですね。
智 頑張ってください! 最後に、ウェブサイトをご覧のみなさまに一言お願いします。
NOTCH ここまで読んでくださってありがとうございます。
はじめて作ったノヴェルゲームのエンジンで、お見苦しい点は多々あると思いますが、温かい目で見ていただけるとうれしいです。
あと、まだゲームをプレイされていない方は、ぜひ体験版をダウンロードして触ってみてください。
これからもよろしくお願いします。
智 ありがとうございました!
NOTCH こちらこそありがとうございました。
……あ、今日(編註:3/7)は「空○アワード2008(前編)」じゃないですか!
早く帰って録画の準備しなきゃ!
笙 ……締めがそれか。

智 と云う訳で、システムご担当のNOTCHさんにユニークなお話を伺いました~。
笙 次回は音楽担当のMAC氏の予定だそうだ。
智 では、またお会いしましょう~。


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